サファイアが神様のもとへ逝ったのは8月22日の早朝でした。
8月16日のお盆明けに病状の良くないサファイアを近所の動物病院へ
連れて行きましたが、いつもの注射を打っても食事をせず
様子がおかしいので、18日にネットで調べて評判の良い動物病院へ連れて行きました。

金曜日に連れて行って、即日入院となり、土曜日は午前中に面会に行って一時間ほど
サファを抱いていました。サファはうれしそうに顔を私の胸にあてて甘える仕草をしました。

日曜日は動物病院が閉まっているので、胸騒ぎがしてお昼ごろに動物病院へ行き
車を止めたり発進を続けました。
サファイアは私の車の音を聞き分けるから、安心すると思ったのです。もし、動物病院
のドアが開いていたら着けてあげようと、私のハンドメイドのサファイアのゴールドの首輪を
持っていったのですが、結局着けてあげられませんでした。

月曜早朝に、動物病院へ行って、”さーちゃん頑張れ”と内側に書いた首輪を着けてあげようと
早起きをしたら、動物病院から電話が入りました。
「サーちゃんが亡くなりました」とのことでした。

治療のための入院だったのに、こんなにすぐに逝ってしまうなんて。
残りの日々が短いことを知っていたら家で死なせてあげられたのに。。

後悔と無念でどれだけ泣いたのか分からないほど娘と泣きつづけました。
それから葬儀が終わり、初七日も日曜日に終わりました。
サファイアは今、四十九日までの間、天国へいけるかどうか裁判を受けている
途中なのでしょう。四十九日まで、お母さんはサーちゃんがどんなに賢くて可愛い
猫だったか毎日、毎日はなしをするから、成仏して天国へ行ってね。
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(今年の2月にハンテンを着せて・・・ とても元気でこんなに早くお別れが来るなんて
思いもしませんでした。)

=愛するサファイアへ=
サーちゃん、お母さんはあなたとこんなに早くお別れが来るとは
思いもせずに、治療に一縷の望みを掛けていました。
インターフェロンを投与することで、病状が軽くなると信じていたの。

サーが急遽入院になって、お母さんはとても寂しかった。
治療の為の入院だったけど、あなたが猫エイズや腎臓疾患を患って
物凄く辛かったことに気が付いてあげられなかったから。

あなたが急に呆けたようになっておしっこやウンチの粗相をするように
なったのは、もう体がきつくてきつくて、動く元気さえ無かったからだったんだね。

お母さんはサーちゃんが呆けたのだと思って少しホッとしたんだよ。
呆けたのなら、病気の痛みや死の恐怖からサーちゃんが開放される気がしてね。

だけどサーは呆けていなかった。注射のあと数日して、少し元気になったら
小さくなった体でリビングのテーブルに上がり、お姉ちゃんの膝に乗ったり
お父さんに抱かれたりしに行ったね。

あれが、サーちゃんが家族のみんなにした最後のお別れだったのだとお母さんは
今気が付きました。
動く力さえ無いからだで、自分で歩いて近づいて一人ひとりに抱いて貰ったね。
その夜、一月以上上がったことの無かった二階まで階段を上がって
元気な頃のように床で眠っていたね。

あなたの精一杯のお別れをお母さんは気が付いて上げられなくて
「サー、元気になってきたね!」って喜んでいたよ。

それから数日であなたは、一人旅立ちました。
心細かったね。ごめんね。お家でさよならをしたかったね。。

サーを病院に迎えに行ったら、あなたは青いサファイアブルーの
丸い目を開けたまま幸せな顔で横たわっていました。

お母さんにはわかったよ。サーは、まだ死んでいないんだって。
あなたを抱いて家のドアを開けて、最初にあなたの好きな二階へ上がって
あなたの好きなお母さんのお部屋へ連れて行ったよね。

青い瞳でしっかり見たでしょう?大好きなお部屋。

それからリビングに花を沢山敷き詰めてサーを寝かせたよね。
まるで生きているようだった。

お家へ帰ってきて良かったねって朝から夕方の葬儀まで、お母さんも
お姉ちゃんもおじいちゃんも、おばあちゃんもみんな一緒にいたよね。

死後硬直って一体どれくらいの時間でおきるのか分からないけれど
サーは夕方まで柔らかな体で、そして最後に安心したのか青い大きな丸い瞳を閉じたよね。

お母さんは今も、「おはようサーたん」「行ってくるよ」っていつもの癖がでるよ。
リビングや廊下の隅にあなたがいる気がして何度も何度も見つめてしまいます。

サーは本当に偉かったね。

先生がビックリするほどの貧血で体がきつかっただろうに、辛い様子をお母さんに
見せなかった。
お母さんが喜ぶからって食べたくない餌を最後まで一生懸命食べようとしたね。

よく頑張ったね。
あなたのように賢くて、可愛くて我慢強くて、そんな猫さんにはもう二度と
会えないと思うよ。

どんな猫さんをこの先飼っても、きっとあなたと較べてしまうから
もう、お母さんは猫さんは飼いません。

サーちゃんはお母さんの愛した最初で最後の猫です。
サーはきっとこれからもお母さんやお姉ちゃんのことを気にしながら
ずっと傍にいてくれる気がします。

サー。。本当にこの14年間、沢山の幸せをありがとう。
あなたのお陰で、お母さんもおねえちゃんもとても幸せでした。

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(14年前、我が家に来た頃のサファイア。大きな丸い瞳が可愛いいたずらっこでした)
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(4年前のサファイア10歳。おねえちゃんとは喧嘩友達。悪さをする直前の顔)